8.3.B DSシリーズの直列・並列の組み合わせ


DSシリーズは、1-1流路の単純構造です。
従って、2つの流体の流れ方向では、向流・並流共に選択出来ますが、平均温度差等で有利な向流を基本とします

向流 並流
高温側出口温度を低温側出口温度よりも下げることもできる 温度差の変化が大きく平均温度差で不利

1-1流路のDSシリーズの組合せでは、直列・並列が基本となります。

直列 並列
流量小、温度差小、伝熱量大、
伝熱係数小の時に適する。
台数を増すことで、長大な伝熱流路を作れる。
流量大、温度差大、伝熱量小、
伝熱係数大の時に適する。
台数を増すことで、いくらでも大型化できる。

流量と(流量当り)伝熱量の関係から、一方を直列、他方を並列とすることも可能です

これは従来の平滑管式で最も多い1-2流路タイプに相当します。右側が並流になっていることに注目下さい。 このように2本共に向流とすることが出来るのが、小型分割の有利性です。

直列・並列を組合わせることで、単純大型化や、従来の平滑管式の1-2, 1-4, 1-6 流路等を容易に構成することが出来ます。

                 直列並列組合せ大型化例

以上は、DSシリーズを組合せて大型化する場合ですが、これを逆に見れば、平滑管式の大型器も、1-1 流路のDSに分割可能であり、1-1タイプの汎用小型DSが熱交換器の基本要素基本単位となっていることが理解できるでしょう。
即ち、DSシリーズを基本単位とするモジュール化により、多管式の標準化、量産化が可能で、コストダウンが実現でき、また熱交換器でも台数制御が安価に可能となることを意味します。

台数制御

生産変化、温度変化に柔軟に対応可能 大小の組合せも可能
DS−Gは、全長を統一しています。






汎用小型器DSシリーズは、最大8.5m2ですが、上記の組合せ大型化で平滑管相当100m2, 200m2も安価に可能になります。

















安い 小さい コルゲート管熱交換器DSシリーズ


            Top      Next