6.1.④水環真空ポンプ・ジェットリングの最適用途

６．１．④水環真空ポンプ・ジェットリングの最適用途

水環真空ポンプやジェットリングの特徴を理解して頂くために、産業界において利用されている工程名を挙げます。

真空利用工程

蒸発・濃縮	化学、石油、油脂、薬品、食品	抄紙・脱水	製紙
凝縮	化学、食品	真空輸送	製造業全般、港湾
復水	火力、原子力・地熱発電、船舶、自家発電	真空吸引	吸引作業車、吸引作業機、環境保全（掃除）
脱湿	化学、化繊、食品	吸着	真空ピンセット、吸盤
脱臭	食用油	蒸着	電子、光学、機械部品、化学
凍結乾燥	食品、化学、薬品	真空含浸	電気、電子、建材、染色、食品
真空乾燥	電気、電子、化学、薬品、食品	真空結晶	化学、化繊、薬品
真空冷却	工業用冷水	真空包装	食品、家庭用品
急速冷却	食品、野菜	ガス置換	電気、食品、化学
脱気・脱泡	化学、電子、食品、陶磁器、純水製造	真空脱ガス	製鉄、金属、鋳造
殺菌	食品、薬品	真空冶金	金属、鋳造、自動車
真空濾過	化学、廃水処理	真空成形	プラスチック、精密鋳造
上記用途の統合真空源　研究所、病院等の真空源大型真空容器粗引装置		真空気密テスト	製造業全般

ガスの性状から
水蒸気、水滴を含む空気	湿式真空ポンプが最適です
腐蝕性ガス、有機溶剤を含むガス	必要な耐蝕材で製作可能です
凝固析出成分を含むガス附着性成分を含むガス	附着物の蓄積が問題にならない機種はありませんが、水環真空ポンプ、ジェットリングが最も長期間耐える機種であることは断定できます
ファインケミカル用兼用機	万能型が安価に可能です。