- 既設真空ポンプの更新時は、種々の改善の絶好の機会です。
小さな欠点、不満に関しては、我慢して使ってきていることでしょうから。
例えば、騒音の大きなポンプを使い続ける必要はありません。
油使用量の多いレシプロ、油回転等の古いタイプも、改善可能です。
更新ではなくても、分解修理を必要とする時、或いは定修でも機種によっては、大幅な部品交換等が必要であり、このような時も真空ポンプ自体の転換のチャンスともなります。その機種転換の改善の事例として、真空ポンプ機種選定・既設更新の事例集を参照して下さい。
尚、周辺との取り合い寸法同一ということで、同一の品物を選ぶ時の注意としては、メーカーによっては、既設更新の場合は高く売りつける所があります。直販を主とするメーカーには要注意です。
- 特に真空ポンプの初めの選定が、ユーザー殿ではなくて、エンジニアリングメーカーやプラントメーカーや装置メーカー(組込み真空ポンプ)殿の場合は、是非検討調査すべきです。これらのメーカーの選定では、イニシャルコストが絶対的に評価されるのに対して、ランニングコスト(省エネ)やメンテ性(省力化)は、極めて低い評価となることが多いからです。若干の価格アップでもメンテ性、省エネ性を考えれば、ずっと安価なポンプ、即ち良いポンプが存在することも多いからです。
- 省エネのチャンス
同じ仕様でも、電力を低減できる場合もあります。真空ポンプは、機種やメーカーによって、所要電力の差が大きいため。
例えば、空気エゼクター付真空ポンプでは、(株)水環技研のスチームエゼクター直結凝縮型水環真空ポンプJRDに替えると、電力が1/3となります。
また、多段のスチームエゼクターでも省エネの可能性のある物件がまだまだ多数残されています。
- 改善テーマを真空ポンプメーカーに出してみて、その対応でメーカーのノウハウの蓄積度を判断するのが良いことでしょう。
株式会社水環技研では、特殊機の開発実績も多く、また受注設計品も数多く手掛けています。