8.2.D コルゲート管の強度と耐蝕性 |
DSシリーズに使っているコルゲート管は、Φ9.5×0.3t の平滑管に凹凸螺旋溝を成形加工し、固熔化熱処理したものです。
コルゲート管は、螺旋溝がつくことにより、平滑管よりも更に強度は強くなります。
標準気密検査は、胴側、管側共に1MPaG(10kg/cm2G)の窒素封入の水没検査です。
従って、コルゲート管の標準検査は、内圧、外圧1MPaGということになります。
破壊テストでは、内圧13MPa(130kg/cm2G)でも破壊しなかった記録があります。
コルゲート管は、SUS316Lの固熔化熱処理品です。
但し、肉厚が0.3tですので、肉厚で耐蝕期間を期待するような用途には不向きです。即ち、SUS316Lでも微妙に腐蝕する可能性がある場合には、チタン製を選択して下さい。チタン製でも、平滑管式のSUS316L製よりも安価ですから。
JIS B 8249 では、平滑管の厚みを規定していますが、これは拡管によるシールを前提としているからです。DSシリーズは、管と管板の固定およびシールは溶接(TIG)であり、拡管を前提とするような肉厚は不要です。
安い 小さい コルゲート管熱交換器DSシリーズ